2008年12月24日

新しい表現について



晴れのちふわふわ


デザイナーだったりアーティストは
新しいものをつくるという宿命をもっている、と言われる事がある。

最近自分が制作しているときに
今までなかったものを作りたい、と考えることもある。
しかし、今世の中にあるもので出尽くしている感じがしないでもない。

パソコンが誕生して、それがクリエイションに使われ始めたときは
今までアナログでは表現できなかったことが表現できるようになった。
パソコンを使って作れば、それがすべて新しい表現になった時代があったと思う。

でも、今みんな当たり前のようにMacを使うし
逆に使えないとハンデキャップを背負う部分もある。
パソコンを使ったら、作ったものが新しいと思える時代では、もうない。

では、どうすれば今までにない新しい表現を作る事ができるのか。


ひとつめ。
新しい技術だったりソフトウェアの誕生。
デザインとはテクノロジーと近い関係にある。
上述したパソコンの誕生のように、新しい技術だったり、ソフトがでれば
それを使って新しいものがつくれるはず。


ふたつめ。
新しい視点でとらえること。
ここでは、D-BROSSを例にあげる。
僕はD-BROSSが好きだ。
でも、周りにもファンが多いので好きと言うことに、違和感を感じる。
彼らの作るものはかわいらしかったり、フェミニンなものが多いので
特に女性のファンが多いように思う。
確かに表面的な部分で捉えても、自分の趣味に合う部分もある。
しかし、一番好きなのは彼らの考え方。
ジェネラルグラフィックとプロダクトの違いは、僕自身はっきり区切ることができない。

考え方というと、今までプロダクトになかった「平面の概念」をプロダクトに持ち込んだことが新しいと思う。

たとえば、水を入れると花瓶になるフラワーベース。
紙に長針と短針がついている時計。
ミラーになっているコーヒーカップ。
これらは、プロダクトデザイナーとは違う視点を持っているグラフィックデザイナーだからこそ、作れたものだと思う。

違うフィールドのものを自分のフィールドに持ち込んでくる。
こういう多角的な視点をもつことで新しいものができると思う。


みっつめ。
空間をかえる。
音楽はもともと家でレコードだったりラジオで聞くものだった。
それがウォークマンの登場で、音楽を家の外へ持ち出す事ができるようになった。
この出来事は画期的で新しい事だと思う。

今までの規定された空間での表現を
別の空間において表現する。

これも新しいといえるのではないかと思う。


創造力とは「A+B=C」で表されるように
何かと何かをくっつけることだと言われている。

新しいものっていうのは
何かと何かの隙間にあるもの
という感じもする。


「新しい」と何度も言ってきたけど
新しいことが全てではない気もする。

今までに無いものをつくる、ということは
それはそれで充分賞賛に値する事だと思う。

しかし、そのもののバックボーンに何も無ければ
「ただの単なる過去になかったもの」にしかなりえない。
そこには、クリエイターの社会に対する視線だったり、哲学がないと
誰も共感できないし、残っていかないと思う。


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自分が新しいものをつくれてもいないし
つくろうという気もバリバリある訳ではないけど
講評とか友達と話していて考えていたから、メモ。

こんなことばっかり考えていると手が止まるので
今の段階ではそこまで意識しないことにする。
自分の中での目的意識は、今現在そこにはないから。


前回に引き続き批評みたいなことを書いたけど
他人とか社会を否定する気は、さらさらない。
肯定もしないけど。

ひとそれぞれでいいじゃん。
人生いろいろ的なスタンス。

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