直島について考えてみた。
3400人が暮らす瀬戸内海に浮かぶ直島には年間40万人以上の人が訪れる。
四国の田舎にここまで多くの人が来ることはある意味奇跡だと思う。
瀬戸内海の島は青い海にまぶしい日差しなどリゾート地としてのポテンシャルはもともとあるが、アートが地域活性化に貢献しているのは間違いのない事実だと思う。
アートで「まちおこし」をしようという地方自治体は直島以外にもあると思うが、「まちおこし」というミッションをクリアしていない場合が多い。
なぜ、直島はここまで成長することができたのだろうか。
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●パーマネント作品が多い
横浜トリエンナーレなどの芸術祭は仮設の空間に作品を展示し、残すことを意識していないが、家プロジェクト、直島銭湯などのようにその土地に残り続け、その場所に行かなければ観ることができない作品が中心になっている。
●収蔵されている作家の知名度が高い
著名な国内外の作家の作品が多いため、遠出する人にとっては安心感がある。観に行く人にとって、行きたい、行こうと思いやすい。
●美術館としての島
美術館にしても、家プロジェクトなど周りの民家や景観に馴染むようなものが多かった。美術館単体として作品を観るのではなく、島全体に作品があるので、オリエンテーリングのようにまわることになる。移動する間の景色が美しかったり、風が心地よい。ある空間の内部で作品を観るという環境にでは味わえないものがあじわえる。作品をみるためのハードルが存在するのだが、そのハードルが新鮮に感じられる。
●ベネッセというパトロンがいた
あれだけ多くの作家をよび、有名建築家に依頼し、開発、整備するにはかなりの費用がかかる。現代美術に理解のあるベネッセの福武氏の存在は大きい。
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なんとなく思ったことを書いてみたけど、僕自身直島に行って本当に楽しかったし、また行ってみたいとも思う。
観光としては成功していると思うが、美術界を考えた時に売れるものにしか興味がないようなギャラリーと一緒だ、若手作家の活躍の場所を与えて業界の底上げをすべき、などいろいろな意見もあると思う。
これからの時代、アートやデザインがもっと必要とされる時代になるとよく言われてるけど、本当にそんな時代がくるのかとおもうこともある。
家の向かいに銭湯ができて、1日中外が騒がしくなっていやなおもいをしている人もいるだろうし、直島に観光客が来ることを望んでいない人もいるだろう。アートやデザインが環境を変えたせいで、嫌なおもいをする人もいるし、もともとそんなことに興味がない人もいる。
しかし、東京から夜行バスに乗って片道15時間かけて「島」に行く人がいる。そこにはアートがあって、毎日多くの人がわくわくして遠くからやってくる場所がある。
そんな場所が日本にあることは、まだまだ捨てたもんじゃないな、って思う。